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主題
本番当日のトラブルと対処
1
当日の病欠・欠場に備える
2
進行の押し(時間超過)をどうさばくか
3
本番中に弦が切れたとき
当日の病欠・欠場に備える
演奏会の当日に最も起こりやすいのが、出演者の急な病欠・欠場です。本番直前の連絡になりがちなので、まず誰にいつまでに連絡するかという窓口と締め切りを事前に決めておきます。欠員が出たら、まずそのパート内でカバーできるか——人数を減らして乗り切る、プルトを組み替える——を確認します。パート内で振り替えられないときは、代奏を立てます。当日の代奏はリハーサルの時間が取れず、本番一発で弾き切ることになるため、経験のあるアマチュアか、プロに依頼することになります。ティンパニのように一人で受け持つパートは、そもそもパート内でのカバーが効かないため、代奏を確保できるかどうかが、そのまま公演を左右します。
- 当日連絡の窓口と締め切りを事前に決めておく
- まずパート内でカバーできるか確認する(人数を減らす/プルトの組み替え)
- 振り替えられないときは代奏を立てる
- 当日の代奏はリハーサルなしの本番一発。経験者かプロに頼むことになる
- 一人で受け持つパート(ティンパニ等)は、代奏の確保が公演を左右する
- 代奏が入る場合は、楽譜(ボウイング・書き込み)の共有を忘れない
進行の押し(時間超過)をどうさばくか
進行が押して時間を超過するのは、当日のもう一つの悩みどころです。大前提として、多少演奏が伸びても吸収できるよう、タイムスケジュールには余裕をもたせて組みます。そのうえで、いよいよ間に合わないときの最後の手段が、休憩時間の短縮です。ただしこれが使えるのは、休憩より前(前半)の時点で押しているのが明らかな場合に限られます。休憩を過ぎてしまえば、この調整の余地はなくなります。会場でどこまで延ばせるかは、自分たちの枠の後ろの時間帯が空いているかで決まります。まず、時間を超過すれば、いずれにせよ延長料金は発生します。そのうえで、後ろの時間帯が空いていれば、料金を払って延長できます。昼公演の直後の夜の時間帯に別の催しが入っていることは、舞台の組み換えに時間がかかることもあって、それほど多くはありません。ただし、もし後ろに予約が入っている場合は、延長そのものが一切できません。だからこそ、ホールの当日の後ろの予定と終了時刻を把握し、その中に収まる進行を組んでおくことが前提になります。
- まず、押しても吸収できる余裕をもってタイムスケジュールを組む
- 最後の手段は休憩短縮。ただし前半で押しが明らかな場合に限る
- 休憩を過ぎると、時間調整の余地はなくなる
- 時間を超過すれば、いずれにせよ延長料金は発生する
- 後ろの時間帯が空いていれば、料金を払って延長できる
- 後ろに予約が入っていることは多くないが、入っていれば延長は一切できない
- ホールの後ろの予定と終了時刻を把握し、その中に収まる進行を組む
本番中に弦が切れたとき
病欠のような事前のトラブルだけでなく、演奏の最中に起きるトラブルもあります。代表的なのが、弦楽器の弦が切れることです。オーケストラには、演奏を止めずにこれをさばく定番の方法があります。コンサートマスターや前方の奏者の弦が切れたら、その楽器を後ろの奏者に渡し、後ろの楽器を借りて弾き続けます。受け取った奏者はさらに後ろへ、と楽器をリレー式に回していき、最後尾の奏者まで来たら、その人が静かに舞台袖へ下がって張り替え、戻ってきます。前に主要な奏者が座る席次を保ったまま、流れを止めずに対応できる仕組みです。ソリストの弦が切れた場合は、コンサートマスターから素早く楽器を受け取って演奏を続け、切れた楽器を受け取ったコンサートマスターが後ろとのリレーに入ります。こうした対応をすぐ行えるよう、予備の弦楽器を調弦した状態で舞台袖に用意しておくと安心です。
- 弦が切れても演奏は止めず、楽器を後ろへリレーで回す
- 最後尾の奏者が舞台袖で張り替え、戻ってくる(席次は保たれる)
- ソリストはコンサートマスターと楽器を交換して弾き続ける
- 予備の弦楽器を調弦済みで舞台袖に用意しておく
- 本番前に弦の状態と予備弦も確認しておく